
板橋区立中央図書館は老朽化により上板橋駅と常盤台駅のほぼ中間地点に位置する板橋平和公園へ移設されることになった。
既存の平和公園は活発に区民から利用され、活動が行われている公園であり、大木の既存樹も多く緑豊かな公園であった。そのため、できる限り公園の機能や既存樹も活かしつつ公園と一体的となる図書館とし、お互いに魅力を高めあえるような計画とすることが求められた。
新図書館は平和公園の東側に配置され、外周の既存樹を残しつつ、大木の既存樹木も本建設前に移植が行われた。図書館の東側には駐輪場を整備し、公園側と直接つながる広場計画は図書館来館者及び公園利用者活動の幅が広がる居場所作りを目指した。
建築西側には図書館内の児童コーナーや板橋ボローニャ絵本館とつながるみんなの広場として人工芝やデッキを整備し、おはなし会や小イベントでも活用できる広場を創出。カフェとつながる南側に位置する語らい広場はイベント時にキッチンカーなども入れる舗装仕様とし、既存樹周りにはベンチやテーブルを設置することにより木陰で憩える空間をつくりだし、建築際はデッキをまわしたことで広場の子供たちを見守れるようなべンチとしての利用も可能なつくりとしている。























Data

板橋区立中央図書館
Itabashi City Central Library
| 竣工 | 2020年3月 |
|---|---|
| 規模 | 6,711.33㎡(工事面積:約3,600㎡) |
| 住所 | 東京都板橋区常盤台 |
| 業務内容 | 基本計画、基本設計、実施設計、設計管理協力 |
| 施主 | 板橋区 |
| 協働 | 建築:松田平田設計(渡辺 新、田平 康二、堤 啓介、熊崎 悠紀) 設備設計:松田平田設計(堀 智朗、中村 舞) |
| 担当 | 戸田 知佐、中村 智子、生田 美菜子、前田 智代 |

