
本計画では、屋外空間においてもまちと駅をつなぐことを重視し、地上階(1階)と改札階(2階)に連続する広場やバスロータリー、車寄せなどを提案した。また、駅を囲う山々や、山口県の豊かな自然とのつながりも大切にし、そうした自然を感じながら多様な過ごし方ができる、居場所や空間を計画した。
地上階の広場は、改札階の広場や建物と連携してイベントなど多目的に活用できる空間である。そのなかに、アキニレという高木とベンチを組み合わせた心地よい木陰の休憩スペースや、山口の自然林をヒントに計画した緑地などを設け、単調になりがちな大きな広場に、多彩な風景と過ごしやすい居場所をつくった。
植栽計画においては、南北自由通路の壁面緑化「垂直庭園」を手がける、植物学者でありアーティストのパトリック・ブランさんと地域住民とともに、山口県内の山の植生調査を行い、特に山口に自生する林床植物を中心とした植栽計画を行った。
改札階の通路には、通路や緑地と併せてプライバシーを確保し、ゆっくり過ごせる居場所を計画した。この居場所には、テーブルやベンチ、寝転がることができるデイベッドなどの家具を設置し、地域住民や来訪者がそれぞれ自由な過ごし方ができる駅前空間を目指している。
また、道路に面する建物北側の垂直面には、テイカカズラやナツヅタといった蔓性植物を用いた緑化フェンスや、高木のシマトネリコの列植などを計画し、立体的で多彩な緑がまちにおける駅前広場の顔となるように仕立てている。










Data

新山口駅北口駅前広場「0番線」
Shin-Yamaguchi Sta. North Square Platform Zero Landscape Design
| 竣工 | 2018年3月 |
|---|---|
| 規模 | 4,615.31㎡ |
| 住所 | 山口県山口市小郡令和明治西2-1294 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | 山口市 |
| 協働 | 建築:株式会社プランツアソシエイツ 照明:株式会社ライティングプランナーズアソシエーツ サイン:株式会社ケイエムディー 電気設備:株式会社総合設備計画 機械設備:株式会社総合設備計画 写真:山口市(ドローン)、有限会社オンサイト計画設計事務所 |
| 担当 | 戸田 知佐、原 行宏 |
| 受賞歴 | 国土交通省 令和4年度「都市景観大賞」優秀賞(2022年) 日本造園学会『ランドスケープ作品選集2020』 「DSA日本空間デザイン賞2018」BEST 50 |







