まちと駅をつなぐ居場所

新山口駅北口駅前広場「0番線」

Shin-Yamaguchi Sta. North Square Platform Zero Landscape Design
交通緑のかたち広場・公園中国
新山口駅北口駅前広場「0番線」は、かつて小郡駅として賑わっていた駅周辺を再び活性化することを目指してはじまった「新山口駅ターミナルパーク整備事業」の中心事業として、「まちと駅をつなぐ」ために生まれた駅前空間である。「0番線」はその考えに基づき、バスチケット売り場や待合所、トイレ、交番、カフェなどを備えた、東西に長い2階建てのブリッジ状の施設となっている。
新山口駅北口駅前広場「0番線」

本計画では、屋外空間においてもまちと駅をつなぐことを重視し、地上階(1階)と改札階(2階)に連続する広場やバスロータリー、車寄せなどを提案した。また、駅を囲う山々や、山口県の豊かな自然とのつながりも大切にし、そうした自然を感じながら多様な過ごし方ができる、居場所や空間を計画した。

地上階の広場は、改札階の広場や建物と連携してイベントなど多目的に活用できる空間である。そのなかに、アキニレという高木とベンチを組み合わせた心地よい木陰の休憩スペースや、山口の自然林をヒントに計画した緑地などを設け、単調になりがちな大きな広場に、多彩な風景と過ごしやすい居場所をつくった。

植栽計画においては、南北自由通路の壁面緑化「垂直庭園」を手がける、植物学者でありアーティストのパトリック・ブランさんと地域住民とともに、山口県内の山の植生調査を行い、特に山口に自生する林床植物を中心とした植栽計画を行った。

改札階の通路には、通路や緑地と併せてプライバシーを確保し、ゆっくり過ごせる居場所を計画した。この居場所には、テーブルやベンチ、寝転がることができるデイベッドなどの家具を設置し、地域住民や来訪者がそれぞれ自由な過ごし方ができる駅前空間を目指している。

また、道路に面する建物北側の垂直面には、テイカカズラやナツヅタといった蔓性植物を用いた緑化フェンスや、高木のシマトネリコの列植などを計画し、立体的で多彩な緑がまちにおける駅前広場の顔となるように仕立てている。

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植物学者・アーティストのパトリック・ブランさんと、地域住民と行った植生調査の様子。

Data

新山口駅北口駅前広場「0番線」

新山口駅北口駅前広場「0番線」

Shin-Yamaguchi Sta. North Square Platform Zero Landscape Design
竣工2018年3月
規模4,615.31㎡
住所山口県山口市小郡令和明治西2-1294
業務内容 基本設計、実施設計、設計監理
施主山口市
協働建築:株式会社プランツアソシエイツ
照明:株式会社ライティングプランナーズアソシエーツ
サイン:株式会社ケイエムディー
電気設備:株式会社総合設備計画
機械設備:株式会社総合設備計画
写真:山口市(ドローン)、有限会社オンサイト計画設計事務所
担当戸田 知佐、原 行宏
受賞歴国土交通省 令和4年度「都市景観大賞」優秀賞(2022年)
日本造園学会『ランドスケープ作品選集2020』
「DSA日本空間デザイン賞2018」BEST 50

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