
横浜駅より歩いて10分ほど、ポートサイド地区という新しい街にできた水際の公園からはみなとみらい21のスカイラインを対岸に望むことができる。この公園は様々なかたち、素材(石、煉瓦、スチール、木デッキなど)やテクスチュアの組み合わせからなっており、公園という一つの場所というよりは、いろいろなイメージの断片の集積である。街との境界は曖昧でこれらの間を人々は自由に回遊し、彼らだけの風景を描き出すことを期待している。我々が求めているのは一つ一つのかたちの意味ではなく、新しく挿入されたかたちと既存の風景、そして私たち自身との間に生まれる関係である。また水際にはヨシ原の再現を試みた。これは港湾の土木的景観の中に置かれた小さな、しかし増殖可能なユニットである。自重のみで設置できるPCブロックがゴロタ石とともに簡単に通水可能な植栽地を作り出すことができる。
※当プロジェクトはササキエンバイロメントデザインオフィス(SEDO)にて設計されたものです。



















Data

横浜ポートサイド公園
Yokohama Portside Park
| 竣工 | 1998年 |
|---|---|
| 規模 | 2.7ha |
| 住所 | 神奈川県横浜市 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | 横浜市 |
| 協働 | 設計協力:アウト・スペース設計工房 土木設計:創和計画 音環境デザイン・庄野 泰子 写真:渡辺スタジオ、オンサイト計画設計事務所 |
| 担当 | 長谷川 浩己、鈴木 裕治 |
| 受賞歴 | 1992:国際コンペ第一等 2002:グッドデザイン賞 |

