
計画策定段階における市民ワークショップからも、近づきがたい庁舎ではなく、いつでも訪れたくなる庁舎、それが市民ワークショップを含む計画段階から求められたことである。そこで建築計画は、「ワンストップロビー」を中心として、低層部が前面に出た空間構成をとる。これに呼応し、ランドスケープは、植栽が、2、3、4階へとテラス式に上ってゆく構成とする。屋上庭園はそれぞれ、ロビー、カフェ、議場ホワイエなどの建築機能とともにあり、それらと一体に利用されることが明確に意図されている。これらの屋上庭園には外部からも自由な出入りができる。
敷地西側は、近隣住区への配慮も含めて幅広な雑木林が計画され、北側正面もヤマボウシの列植が建築アーケードと一体となっている。市民は常に木陰の足下を抜けて、市庁舎にアプローチするよう計画されている。



















Data

町田市庁舎
Machida City Civic Center Landscape Design
| 竣工 | 2012年6月 |
|---|---|
| 規模 | 15,970㎡ |
| 住所 | 東京都 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計 |
| 施主 | 町田市 |
| 協働 | 写真:吉田 誠 |

