
このプロジェクトは留学生のための居住施設建設であり、都心とはいいつつも広大なスーパーブロックの直中に位置している。対岸の密度とかけ離れたこのエリアの一種スケールアウトした茫漠さは、実のところある魅力ともなっている。ここに濃度の濃い持続的なコミュニティ生成ではなく、希薄だがあらゆるスケールに及ぶアクティビティの契機をいかに誘導することが出来るか。そのために大きな都市スケールから小さなパーソナルスケールまで、この敷地の中にいかに異なるスケールの領域(アクティビティの可能性)を重ね込むことができるか。この事がランドスケープの基本モチーフとなった。住棟から小さな自転車置き場まで、L型の形態が入れ子状にくみこまれている空間。これがそのために用意された大きな考え方である。多面的な都市生活を引き受けられる様々な領域の入れ子をつくる。我々はその実現を目指した。



















Data

東京国際交流館
Tokyo Japanese Language Education Center Landscape Design
| 竣工 | 2001年 |
|---|---|
| 規模 | 32,985.72㎡ |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | (財)教育施設 |
| 協働 | 建築:石本・教育施設・佐藤設計共同企業体 写真:瀧浦 秀雄、オンサイト計画設計事務所 |
| 担当 | 長谷川 浩己、鈴木 裕治 |

