
東京湾の中心に位置する豊洲埠頭に計画される未来都市のためのグリーンインフラストラクチュア育成のプロジェクトである。<GREEN CROSS>と名づけられた計画戦略は、まちづくりに必要な緑地を<自然の緑>と<都市の緑>に分類し、その組み合わせによって都市緑地構造をつくり出そうとするものである。スローな開発が予見される今日、先行して<自然の緑>となる林地を育成しようと、第一弾の森づくりが始まった。
80mx35mの防風フェンスで囲われた森づくりの畑は、東京湾対岸の晴海地区にそびえる高層ビル群と対をなす地平線をつくり出し、開発途上の東京の風景をフレーミングする。ビヤガーデンやサイトアートのイベントが行われ、「空き地が絵はがきになるまちづくり」を実現する実験的な場として活用されている。生物相の変遷も逐次モニタリングが開始され、緑を育てるスピードでゆっくり街が熟成していくことを祈念するものである。















Data

TOYOSU 22 グリーンクロスプロジェクト
Green Cross Project TOYOSU 22
| 竣工 | 2014年10月 |
|---|---|
| 規模 | 6560.40㎡ |
| 住所 | 東京都江東区豊洲6丁目 |
| 業務内容 | 基本計画、基本設計、実施設計、設計監理、企画 |
| 施主 | 東京ガス用地開発株式会社 |
| 協働 | ランドスケープ:株式会社 日本設計+オンサイト計画設計事務所 構造:KAP 植栽技術協力:住友林業株式会社 環境調査:株式会社地域環境計画 アートディレクション:spiral(株式会社ワコールアートセンター) アーティスト:曽谷 朝絵(作品:風の色(Color of wind) 写真:吉田 誠 |
| 担当 | 三谷 徹、戸田 知佐、野田 亜木子、小林 海子、高橋 宏宗(元所員) |

