
北千住駅前界隈に建設された都市型キャンパスである。この新キャンパスは敷地いっぱいのボリュームであるため、隣地境界を丁寧に扱うことが大事と考えた。それを解決したのが「グリーンファニチュア」と呼ぶ植栽とファニチュアを一体化した空間造形である。ベンチ、テーブルなどの他に、サイン、照明器具等々も飲み込んで、緑と施設が合体した街並み要素となることを目論んでいる。これにより建築壁面と歩道にはさまれた数mほどの空間に、人と緑の織りなす奥行きが生み出されている。一方プラザは、大学の中心部となるヴォイドである。様々な活用を想定した都市の床を職人の手が感じられる石畳で造形し、ヴォイドに存在感を持たせている。地域とともにありたいという大学の意思が、新しい日本の都市型キャンパスとして表現されている。























Data

東京電機大学 東京千住キャンパス
Tokyo Denki University, Tokyo Senju Campus
| 竣工 | 2012年1月 |
|---|---|
| 規模 | 19,960.93㎡ |
| 住所 | 東京都足立区北住旭町5 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | 東京電機大学 |
| 協働 | 統括・意匠:槇総合計画事務所 構造・設備:日建設計 照明:サワダ ライティングデザイン&アナリシス 写真:吉田 誠 |
| 担当 | 三谷 徹、鈴木 裕治、金井 幸雄、亀山 本果、佐藤 裕(監理協力) |

