
キャンパス・ランドスケープは大きく二つのリニアーなゾーンを設定し、それらを重点的に整備している。一つは県道沿いに伸びるキャンパスグリーン。これは40haの大きなキャンパスにふさわしい、大きく、シンプルな緑の面であり、表玄関の顔となる。ここに主要な交通手段であるバスロータリーを埋め込み、単に修景だけではない機能的空間としている。
もう一つのゾーンがキャンパスコモン。こちらはキャンパスを縦断する大きな軸であり、最も主要なキャンパス生活の舞台となる。新しく造られた水路によって対岸の緑が大きく風景に取り込まれ、このキャンパスが既に持っていた資産を最大限生かした計画とした。このプレートの上に3つの特徴的な居場所を島状に浮かべている。それぞれの居場所は全て林の中に想定しているが、対岸の深い森とは対照的に、明るい木陰の下に用意された小さな広場は様々なシーンでアクティビティの核となることを意図した。























Data

立正大学 熊谷キャンパス
Rissho University Kumagaya Campas
| 竣工 | 2010年6月 |
|---|---|
| 規模 | 34.45ha(キャンパス全体) |
| 住所 | 埼玉県熊谷市 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計管理協力 |
| 施主 | 学校法人 立正大学学園 |
| 協働 | 建築、構造、設備:石本建築事務所 土木:ソーコー 写真:吉田 誠 |
| 担当 | 長谷川 浩己、戸田 知佐、丹野 麗子 |

