
市が新設する、図書館、ホール、研修、福利、カフェなどの複合施設とともに、当地の夏祭りのための祝祭広場がデザインされた。敷地は扇状地形の端部、東に甑岳、西に葉山を望む位置にある。建築前面に30m角の広場を2面配置することにより、それらの山並みが象徴的に遠望される。東西にのびるカツラの列植が、道路から広場内部への人の動きを誘い、その木陰には、市を縦断する最上川の急流が洗い出した丸い川石がベンチとして並べられている。舗装材は当プロジェクトのために特別に色調整をした鑿切模様コンクリート平板を用い、イベントのための平滑性と同時に日射の陰影を生み出すテクスチュアを工夫した。背後の駐車場も、春を彩る花木をあしらえつつ角度を振るなど、単調さを無くしている。



















Data

村山市ふれあい広場
Murayama-shi Fureai Hiroba
| 竣工 | 2010年4月 |
|---|---|
| 規模 | 11,038.14㎡ |
| 住所 | 山形県村山市楯岡五日町14-20 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | 村山市 |
| 協働 | 建築・監理:高宮 眞介/計画・設計工房 照明:岩井達弥光景デザイン サイン:矢萩喜従郎建築計画 |
| 担当 | 三谷 徹、金井 幸雄 |

