
2004年に行われた静岡国際園芸博覧会の浜名湖館ブースの庭園である。プログラム上では「新・遠州の庭」をコンセプトとしてシアターブースと共に浜松周辺地域の縮図を来館者に伝えることを目的としている。そのためデザインだけでなく、使用材料は地元産のものにこだわり、使用する高木は地元の開発地からの移植木を3年前から準備して、すべてがリサイクル可能な形で使用している。庭園の構成は6本のサインカーブの立面をもつ芝生マウンドが、曲線を描きながら配置され、その隙間に池、砂、花が絡み合うシンプルな庭である。マウンドの連なりや季節ごとのテーマによって展開される花、太陽の角度によって七色の光を映し出す「光の花」と名付けたオブジェなどが自然を映し出し、複雑に絡まり合い、多彩な表情をつくり出している。



















Data

静岡園芸博浜松館庭園インスタレーション
Pacific Flora Hamamatsu Garden Installation
| 竣工 | 2004年 |
|---|---|
| 規模 | 2,975.00㎡ |
| 住所 | 静岡県浜松市 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | 浜松市 |
| 協働 | プロデューサー:藤崎事務所 総括:トータルメディア開発研究所、凸版印刷 建築:地域まちづくり研究所 展示:D-SNAKE 運営:Same、Two |
| 担当 | 長谷川 浩己、鈴木 裕治、丹野 麗子、丹部 一隆 |

