
「アウトレットに行くのではなくて、アウトレットのある街に遊びに行く。」これがこの提案のコンセプトである。施設を閉じて切り離された場所とするのではなく、地域の一部としてのアウトレットモールとすることにより、他施設の差別化はもとより、一日様々なアクティビティが楽しめる滞在型・リピート型の場所をつくり出す。広大な駐車場は単なるパーキングではなくて移動モードの切り替えポイントとして位置づけられ、バスターミナル、周辺商店街や市場、港など、より広い地域を移動し、楽しむためのサイクルステーションとして利用される。アウトレットモール自体を地域の核としてみることで、木更津全体に効果が波及することを意図している。また、敷地周辺には多くの自然が残っており工業風景とのコントラストもこの地域の特徴と言える。このコントラストを利用し、工業風景も取り込むことにより、スケールの大きな祝祭的雰囲気の創出を考えて、大きなやぐらの林立する風景を提案している。



Data

木更津アウトレット コンペ
KSZ outlet competition
| 竣工 | 2010年 |
|---|---|
| 規模 | 約11ha |
| 住所 | 千葉県木更津市 |
| 業務内容 | 公開コンペティション |
| 施主 | 三井不動産 |

