一番町弘和ビル屋上庭園

オフィスビルのペントハウスにつくられたゲストルームの庭園デザインである。
室内から外を見ると、隣接するビル屋上の機械設備などが目に入る都心の殺伐とした景色を隠す事と心地よい緑の空間をつくる事が、オーナーの要望であった。
緑の背景として、花を抽象化したパターンの穴あきの耐候性鋼の壁をデザインした。水玉模様の花のパターンからは光が差し込み、手前の植栽帯に水玉の光をおとす。
手前の植栽はモミジやツリバナ、ヨウゾメによるミニチュアの林をつくりだした。低木地被類には山野草や苔など日本の在来種の植栽を植え、ドリッピングパイプに仕込んだ小さな霧の噴水が林の冷たい空気で屋上に別世界をつくりだす。