
巨大通信施設の外構に楽しみと豊かさを与えるため、プロジェクト自体を地上絵としてしまうことが目論まれた。電波塔管理のための200tクレーンヤードでは、自然石を組み合わせたドット模様を描き、庭の風情を生み出した。敷地西半分を占める運動場では、足洗い場、ウォーキングコース、審判集合場所など諸施設すべてが、巨人の頭や手、足としてデザインされ、地上絵として解かれている。園路は建築施設へのサービス通路を兼ね、上空から見ると、それが通信施設を通話器として持つ巨人の手となっている。運動場の高さ15mのフェンスも、多柱構成、分散照明の工夫により、シンプルで圧迫感のないデザインとし、これが地上絵巨人の腹として収まっている。敷地の大きさを生かした地上絵が、巨大施設のヴォリュームを大地に結び付ける効果を発揮した。























Data

ドコモ大阪南港ビル
DoCoMo Osaka Nanko building Landscape Design
| 竣工 | 2004年10月 |
|---|---|
| 規模 | 38,299㎡ |
| 住所 | 大阪市住之江区南港北 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | (株)NTT Docomo関西 |
| 協働 | 建築、構造、設備:NTTファシリティーズ 鉄塔:Arup Japan 設備:総合設備コンサルタント サイン・カラー:プランツアソシエイツ、ケイエムディー 鉄塔ライティング:Arup Japan with 大橋諭アーキテクチャー+ライトデザイン |
| 担当 | 三谷 徹、鈴木 裕治、鈴木 千穂、金井 幸雄 |

