
都心部の高層集合住宅の足下に、空間イメージとしての低層棟を高木植裁及び防風壁を利用して創り出すことにより、都市スケールのタワーと庭のヒューマンスケールの間の空間をデザインする。このランドスケープエレメントによる低層棟は都市の一部としての公共性を保ちながら、住民のプライバシーを重視したセミプライベートな空間づくりを実現し、人々がビル風や強い直射日光、都市の騒音などから身を隠し、ゆっくりとくつろぐ事ができるアウトドアリビングとなる。
山手線に面した南東のエリアは、線路の上の空に開かれた空間を含め、密集した都市部においては貴重な日当たりの良い空間である。空への開放感を特徴とするこの空間は、幾何学的に配置された落葉樹や常緑樹の列植により、空を効果的にきりとるデザインとする。また、床におちる樹木の影も重要なデザインの要素として取り込まれる。



















Data

クレストプライムタワー芝
Crest Prime Tower Shiba,LD
| 竣工 | 2007年10月 |
|---|---|
| 規模 | 4874.57㎡ |
| 住所 | 東京都港区芝1-2-14 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | 株式会社ゴールドクレスト |
| 協働 | 建築:松田平田設計・清水建設設計共同体 |
| 担当 | 三谷 徹+戸田 知佐、野田 亜木子、木田 裕子 (元所員) |

