
日本橋コレドとアネックスビルとの間に小さな広場空間がある。再開発事業によって生まれた公開空地だが、竣工後あまり使われることもなく通過動線のみに使われがちな空間であったが、貴重な都市のオープンスペースに賑わいをもたらすべく、広場の見直しを行うことになった。キーとなったコンセプトは、ホテルラウンジのような場所を作ろうと言うことである。往々にして没個性となりがちな「みんなのための空間」を、もっと積極的にプライベートな雰囲気の空間に出来ないだろうか、ということである。明らかに誰かが所有して管理している場所だが、そこでの振る舞いをはずさない限り、誰に対しても開かれている空間。そこを公共に開くことが、翻ってその場所の所有者にもメリットとなりうる空間。そういった方向にこの広場を転換できないかと考えた。このプロジェクトは一つのプロトタイプであり、街中に増殖させることによって都市の風景を変える契機になりうるのではないだろうか。事業プロデュースは博報堂、デザインはオープンAとのコラボレーションを通じて行われた。



















Data

COREDO 日本橋アネックス広場 改修工事
COREDO Nihonbashi Plaza Renewal project
| 竣工 | 2005年3月 |
|---|---|
| 規模 | 500㎡ |
| 住所 | 東京都中央区日本橋 |
| 業務内容 | 基本設計、実施設計、設計監理 |
| 施主 | 三井不動産株式会社 |
| 協働 | 事業プロデューサー:株式会社博報堂 共同設計:オープン・エー 照明計画:都市環境照明研究所 写真:阿野 太一、オンサイト計画設計事務所 |
| 担当 | 長谷川 浩己、鈴木 千穂 |

